会長挨拶

ご 挨 拶

公益社団法人香川県看護協会
会長 安藤 幸代

 新春のお慶びを申しあげます。
 
 日頃から香川県看護協会の活動にご支援、ご指導を賜り厚くお礼申しあげます。
 
 新型コロナウイルス感染症は発生から3年を経過した今も変異し持続中です。いつまで続くかわからない感染症と毎日闘っておられる看護職の方々に、感謝と敬意を申しあげます。
 
 さて、2022年10月から「看護職員処遇改善評価料」が新設されました。この項目が対象になるのは県内では25病院です。しかし、11月18日人事院は「国家公務員医療職俸給表(三)」を見直し、①管理的立場にある看護師の処遇改善②高度の知識経験に基づき困難な業務を処理する看護師の位置づけの明確化と処遇改善が打ち出されました。これらは日本看護協会がかねてから要望していたことに沿うものとして評価できます。この俸給表は多くの施設が参考にしていますので、各施設の賃金制度がどうなっているか確認しましょう。この見直しがキャリアアップに伴う処遇改善に結びつけるため自施設の給与表と照らし合わせてどう読み込めるか各施設の取り組みに期待しているところです。小さな一歩ですが看護師確保定着戦略となる有用なステップです。看護協会も処遇改善キャンペーンを実施します。
 
 医師の働き方改革は2024年から実施されます。各施設でのタスク・シフト/シェアは進んでいますか?日本看護協会は「看護の専門性の発揮に資するタスク・シフト/シェアに関するガイドライン及び活用ガイド」を2022年6月に発行しています。国民に必要な医療が安全かつより一層タイムリーに提供されるよう看護の専門性の発揮ができる取り組みの参考としてください。

 香川県看護協会での2022年度長期研修として、認定看護管理者研修ファーストレベル(受講者54人)、実習指導者講習会(受講者45名)を実施しました。実習指導者講習は昨年からeラーニングを取り入れ集合期間を短縮するなど、コロナ禍にあった研修になっています。参集研修でも濃厚接触者の可能性などで参集できない場合はZoomでの参加と看護協会の対応も変化しています。職場を離れ学習することや、教育に対する新鮮な学びは受講生に大きな刺激となったようです。参加された皆さんの努力はもちろんですが、派遣していただいた施設の方々への感謝も忘れないようお願いします。
 
 さらに、香川県看護協会は2023年9月から感染管理認定看護師教育課程(B課程)を開設する予定です。今後も発生する感染症に対応する看護師を養成するため、香川県行政や県内施設の絶大なご協力・ご支援で開講できることになりました。感染管理に興味がある看護職の皆様はこの機会をチャンスととらえ、募集をお待ちしています。

 変化の多い時代、コロナの長期化による忍耐の時期ではありますが、看護への熱い気持ちを忘れず日々のケアにがんばりましょう。
 
 本年が皆さまにとって、幸せな年になりますようにお祈りしております。